1ヶ月

twilight bicycle
M240 / Noctilux 50mm f1.0

そろそろ6月の個展の準備に集中するべきなのかもしれない。でも手にして1ヶ月経っても、このレンズへの興味に突き動かされて撮り続けている。6月の個展にはこのレンズを手にする前までの写真で打ち止めと決めたのだけど。ノクチルックス(noctiluxu f1.0)をカメラにつけていると気づきが多く、アイディアもどんどん湧いてくる。するとそれを試したくなって、また街に出て行くという繰り返しだ。とても部屋にこもってプリントや写真のセレクトに集中する状態ではないのだ。

ノクチルックスはこれまで多くの写真家が魅了され、その魅力を引き出し、素晴らしい写真を撮ってきたレンズだ。僕も初めてライカのボディを手にするずっと前からこのレンズに憧れていたのだ。ちょっとした光の向きや強さで想像以上の絵を描いてくれたかと思えば、その逆もある。このレンズで自分のスタイルをと思いながらも、見せたいものとピントの位置関係ひとつとっても、まだ試行錯誤だ。なんと悩ましくも面白いレンズなのだろう。僕にとっては推理小説の謎解きや、何かを発見する冒険のように、このレンズとの時間が過ぎていく。
もちろんこれまで触れてきた他の優れたレンズでの経験があり、それらとの比較の中で気づく事が多いので、他のレンズがつまらないというわけではないのだけど。

この分では個展の準備に集中するにはしばらく時間が必要になりそうだ。
あ、確定申告もやらねば。

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