35mmも色々

雪降る丸の内
M240 / Nokton Classic 35mm f1.4 SC

これまで使った35mmというと、f2.8とf3.5のSUMMARON、ほぼ同じ画角のX2(実際は 35mm換算で36mm)がありますが、使う時の感覚はそれぞれ微妙に違いました。2本のSUMMARON同士で比べても、僕の中ではf2.8の方が少し線が細い印象で、そうではないf3.5の描写の方が不思議としっくりきました。X2はf2.8ですがSUMMARONとは違って逆光にも思いの外に強かったし、時々すごくシャープな写りをする印象がありました。

で、このレンズですが、やはり開放がf1.4というのが僕にとっては重要なポイントで、それを使った撮り方をできるということだけで、これまでのSUMMARONやX2とは別世界です。明るい50mmのレンズが僕にとってはホームグランドなのですが、このレンズを使っている時は、他の35mmに比べれば、いつもの50mmレンズで撮っている時と同じような感覚で撮影ができています。それが恐らくこのレンズを使っている時の心地よさの正体なのではないでしょうか。50mmほどボケないにしても、このレンズもボケを活かした撮影ができます。加えて、ノクトンクラシックのシリーズにはSC(シングルコーティング)とMC(マルチコーティング)があるのですが、お借りしたこの個体はSCで、よりオールドレンズ的な写りが期待できるのも大きいのかもしれません。同じNOKTON classicの40mmを持っているのですが、それはMCだったため、今回初めてSCを使ってみてフレアやゴーストが現れる楽しさもより多く味わえました。

SUMMILUXは高いから手が届かないということもありますが、このレンズは安いからというのではなく、レンズとしての写りや使った感触の良さで、とても惹かれるレンズです。

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