
建物の壁に寄りかかるようにしてかろうじて立っている椅子。
よく見れば後ろ脚が1本足りない。
それでも誰かが座りに来るのを待っているかのように、そこにあり続けていた。
新品だった頃、誰に買われて、誰を座らせて、どんな会話を聞いていたのだろう。
今は誰も座る人がいなくなってしまった椅子。
でもその佇まいには、人と過ごした時間の記憶がうっすらと染みついているように思える。
ロンドンの街を歩くと、こんな小さな風景にも物語を感じることがあります。
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