
※この記事は2025年5月10日にリライトしました。
このレンズの購入を決めた1枚。
雑誌(CAMERA magazine no.19)で見たセイケトミオさんがヘクトールで撮られた写真が忘れられず、いつかチャンスがあれば使ってみたいと憧れていたヘクトール 73mm。
中古店で見かけるものは、どれも見かけはボロボロなものばかり。何せ製造されていたのは1931年から1942年ごろ。どれほど新しい中古に出会っても、80年以上も前に作られたものです。だから見かけは問題ありません。僕にとっては、個体によって写りが随分違うと言われる描写の方が大事でした。だからこそ、好みの描写に出会ってしまったら、その他のことには目をつぶってしまいそうだったのです。
この個体は、ピントを合わせるのが難しく試し撮りではEVFを使って撮りました。今思うと、この個体は購入時点でピントが甘かったようです。M型のブライトフレームを見てピントを合わせる場合、望遠よりのレンズになる程、ピント合わせが難しいのは分かっていたので仕方ないのかな、などと考えて変に納得してしまって…。
よくよく考えてればとんでもないミスだったのですが、その後、オーバーホールに出してようやくピントの問題は解決しました。
彩度は低めで、この試し撮りもカラーなのですが、ちょっと不思議なモノクロームに見えますね。
EVFでの撮影はリズムが落ちてちょっとじれったいですが、SIGMAのfoveonの時なんて、もっと遅くても楽しいわけですから、気の持ちようですね。
※CAMERA magazine no.19はAmazonのKindle本の中から探すことができます。
他のHektor 73mm f1.9の写真はこちら
©︎All rights reserved.
コメント