タンバールを使ってどんな風に撮ろうかという想像図は頭にあったものの、いざ紅葉を探して歩いてみると、思い通りの光や形が見つからなくて、結局行き当たりばったり。太陽の高さが思ったより低くて、まだ明るいのに欲しいところに光が届いてくれない。そういう勘の悪さは、日頃から最近歩き回っていないことのツケなのだろう。
とはいえ、やはりタンバールは独特で楽しいレンズ。ここでは、後ろの紅葉と緑の葉を実際よりもこんもり盛り上がっているように見せてくれて、ちょっと面白くなった。タンバール専用のフィルターをつけているので、このレンズらしい丸い輪っかのボケができるのだが、紅葉のところは、輪っかからギザギザが出ていて、子どもが描く太陽のようにも見える。本当はそこもただの輪っかに近い形になるのかと思っていたので意外だった。毎度想像していたのとは全然違う画を出してくれるタンバールだ。
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