雨上がりの夕方 / Summmitar 50mm f2.0

北鎌倉 百合
M240 / Summitar 50mm f2.0

暑い暑い2023年の夏。貴重な夏休みだというのに、ほぼ家でエアコンの風にあたり熱中症にならないように過ごす日々でした。唯一、電車に乗って出かけたのは鎌倉。近所のカフェにさえ、ほとんど行っていないのに、なぜか8月中に2度も訪れました。
実は北鎌倉を歩いていると体感温度が東京よりもかなり涼しいのです。天気予報などを見ても、鎌倉の気温は東京より2度以上涼しい日が割と目に付きます。涼しい街としては千葉県の勝浦市がよく話題に上がりますが、東京に比べれば鎌倉でも十分涼しく感じます。もう少し歳をとったら鎌倉周辺に住んでみたいね、などと奥さんと話すほど、僕らにとって鎌倉は居心地の良い場所になっています。それに涼しいだけでなく、山も海もあって、程よく活気もあって…。ただし、住宅費は東京並みに高そうですが。

さて、写真は北鎌倉周辺をぶらぶらと歩いている時の1枚です。強い雨が降ったり止んだりする一方で、止んだ時には明るい日差しが差す不思議な天気の日でした。そんな雨上がりの風景の中で、百合の花があちらこちらに咲いているのが印象的でした。それも、人が植えたものだけでなく、勝手に道端で咲いているようなものも多くて、それが何とも生命力に溢れているように見えたのです。

レンズは、僕の中での雨の日の定番であるSummitarです。僕のSummitarはシリアル番号から1951年頃の作られた個体です。(この個体は描写がお気に入りの上に、ライカのレンズとしては2万円ほどと低価格で購入できたこともあり、雨の日でも気にせずバンバン使っちゃいます。)

輪郭を残す主張の強い後ろボケに立体感を感じられて好きなのですが、この写真では百合の花のハイライトが滲む感じが雨上がりに合っていて、雨上がり用レンズとしても再評価できました。ノクチルックスやズミルックの何十分の1の値段で手に入れたレンズですが、それでも時々すごく持ち出したくなるレンズ、それがSummitarなのです。

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