雨の夜、既に閉まっている店のショーウインドゥ。
暗闇に白いマネキンがふわっと怪しく光るように見えた。
その風景を撮りたかったのだけれど、やはり難しい。
RAW現像したものの、プリントしたら全体が暗すぎて全然ふわっとしない。
一方で、マネキンを覆い焼きしたら、はっきり見えすぎて平面的になってしまった。
モノクロにする段階で、オレンジの光とマネキンの白がほぼ同じような色に見えてしまう。
カラーの方が合っているのかも知れないけれど、撮った時の印象はモノクロだったからなぁ。
ならば、レンズを替えてSummiluxではなく、NoctiluxやThambarで撮ったら、どうだったろうか?
薄暗い中に怪しく浮かび上がる、あの肉眼で見た雰囲気を出すことは、僕にはまだできていない。
モニターとプリントでの見え方の違いが大きいタイプの写真でもあった。
もはや、プリント用とモニター用、2種類のデータを作るしかないのかも知れない。
過去のマネキン
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