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今と違って仕事場が外にあった頃の写真。仕事終わりの雨の帰り道。人影少ない通りを歩けば、写真に収めたい風景がたくさんありました。石畳とベンチなんてあったら、もう自然とファインダーを覗いている自分がいました。
だから、古い写真を発掘していると、同じような濡れたベンチの写真がゴロゴロ。そんな何枚も撮ったところで使える写真は限られているのに。
そんな誰に見せるでもなく、ハードディスク内でひっそりと雨に濡れ続けているベンチたちの写真の中から1枚だけご紹介。今見ると、もう少し道の奥行きが感じられるような撮り方すれば良かったかなぁとか、白飛びしちゃってる!なんて反省点だらけです。でもおそらく撮っている時は、傘を肩と首で挟んで支えて、カバンを肩にかけて、カメラとレンズが濡れないような変な体勢でシャッターを切っていたはず。誰かに見られたら変な人です。そんな状態ですから、僕の力量からしてこれが精一杯だったのかもしれません。
今は無くなってしまった仕事帰りの遅い時間の撮影機会は、案外大切な写真時間だったんだと懐かしく感じます。
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