
街を歩いていた時、踊っているように見える人がいました。普通に撮っても、自分が感じたあの不思議な感覚は写らないなと思い、ブレを使って撮りました。
RAW現像の時にも、やっぱり普通に仕上げたのでは伝わらない気がして、いつもより古い写真っぽく仕上げてみました。

結果、なんだか気になる写真になりました。あるいは「気に入っている」と言ってもいいかもしれません。でも正直、どこが気に入ってるのか、自分でもうまく言えなくて、ちょっと困っています。
こういう「日常の中の違和感」や「説明のつかない感覚」で撮った写真、6月の個展にも何枚か入れようかと思っているのですが、言葉にしにくい写真は展示するのが難しいですね。もしかしたら、ただ古い写真っぽい色味が好みなだけなのかも、とも思ったり…。
現像の方向性としては邪道かもしれません。でも、気になるんだから仕方がない──そんな写真です。
振り返ると、こういうちょっと自分でも分からないけど気になるみたいな写真は、だいたいヘクトール73mmで撮ったものです。レンズの持つ個性が気になっているのかもしれませんね。
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