2026年、最初の写真

新しい年のはじまりに、
二枚の写真を並べてみることにした。

どちらも、今日立ち寄ったカフェで撮ったものだ。
特別な出来事があったわけではない。
ただ、なぜか足が止まり、
気づいたらシャッターを切っていた。

その「なぜか」は、
いつも後から考える。


一枚目は、
古びた壁にかけられたハンガーと、赤い花。

FEBRUARY CAFEで撮影したハンガーと赤い花 Summar 50mm
M240 / Summar 50mm f2.0

その空間を見たとき、
時間が止まっているように感じた。
ただ、それは「今」で止まっているのではなく、
どこかの過去で、ふっと置き去りにされたような感覚だった。

感じたことを、
なかったことにしたくなくて、
少しだけ手を入れた。

やりすぎないように。
でも、出会った風景と感触を見て見ぬふりもしないように。
その間を探りながら。


もう一枚は、
やはりハンガーと、奥に人の気配がある写真。

カフェの奥に人の気配が残るモノクロ写真 Summar 50mm
M240 / Summar 50mm f2.0

こちらは、
あらかじめモノクロにするつもりで撮った写真。

こういう距離感や構図は、
長く写真を撮っているうちに、
自然と身についてしまったものだと思う。

だからこそ、
「少しマンネリかな」とか、
「誰でもやっているかな」とか、
そんな言葉が頭をよぎる。

それでも、
今の自分が落ち着いて立てる場所が、
ここにあることも確かだ。
何より楽しく撮っている。


写真を撮りながら、
自分は何が好きなのか、
何を撮りたいのか、
相変わらずよく分からなくなる。

便利なものが増えて、
できることが増えた分、
迷うことも増えた気がする。

でも、その迷いを含めて、
今はわりと楽しんでいる。

「これは言い訳かな」と思ったり、
「ただ楽をしたいだけかな」と思ったり、
そんな自分を横目で見ながら。


2026年も、
答えを急がず、
迷いながら、
自分の感覚を疑ったり、信じたりしながら、
写真と向き合っていきたい。

変わりたいけど、
変われないかも、
今年もそんな感じですが、
どうぞよろしくお願いいたします。

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