ちょっとくすんでいて、
それでいて濁ってはいない色。
青の中に、
茶色やオレンジが潜んでいたり、
ほんの少し緑に傾いていたりする。
青も赤もどんな色でも、
名前のままの均一な色じゃない方が深みを感じる。

ハイライトは滲み、
影には、気配のような色が残る。
空気や霧に粒状感があって、
それらも被写体の一部として
写真に写り込んでしまうような、
そんなカラーが、今は好きだなぁ。

もちろん、
何が写っているかも大切だ。
けれど、
誰にでも分かりやすいものである必要はないとも思う。
撮ったときに、
「こんな色だったな」と思い出す記憶に寄せることもあるけど、
撮りながら、
「こんな風に見えたらいいな」と願った色に近づけていくこともある。
どちらも、
記憶の中にある色だ。

それでも、まだカラーには自信がなくて、
画家の目が欲しいなぁ、なんて思う。
空は、どんな風に見えているんだろう。
光は、どんな風に滲んでいるんだろう。
僕の見ている世界は、曖昧だから。
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