bokeh

night street in Yokohama
night street in Yokohama

ノクチルックス(noctilux f1.0)との時間は、まだほとんどがボケ具合を確認するための写真に費やされる。ピントを合わせるのが難しいのはよく分かっているけど、ストリートフォトの場合、もともとそんなにピントをシビアには考えていないから。これくらい派手にぼかすと、やはりオールドレンズだなぁと感じる。最近はこういうぼかし方はしていなかったけど、一年前ほど前にオールドズミクロンを使っていた頃によくやっていたのを思い出す。これはこれで好きなボケ方だし、f1.0まで開けるのでISOは400までしか上げていないのも嬉しい。M240の場合、ISOはもっと上げて大丈夫とよく書かれているけど、個人的には800くらいまでが好きだし、使っても1250までだ。
同じ開放でも前回のカラー写真とはまるで違う印象。今の所はカラーの方がノクチのマジックが起きやすい気はしているが、モノクロが主体の僕としてはもっとモノクロで力を引き出せるようにならなくては。
間違いなく好きなレンズだけど、本当のくせや力はまだまだ分からない。

みうらのりこさんの個展(エプサイト)

先日、みうらのりこさんの個展へ行ってきた。
彼女は高校の同級生。とは言ってもこの何十年の間まったく交流していなかった。
でも、それぞれに写真を始め、同じ場所で個展を開くことになった。
みうらさんの方が半年も早く、個展を成功させ、今ではもう先輩という感じだけど。
久しぶりに会って話をすると昔と全く変わらない感覚で気軽に楽しく話せるのがまず嬉しかった。
一方以前と違うのは、話題が写真のことばかりだということだ。
写真の話ばかりをしていて嫌がられない同級生というのは、考えてみれば貴重で、なんだかとても嬉しい再会だった。

さて個展を鑑賞させてもらった際の感想を。
友人ということ抜きに、素晴らしい写真たちだった。
個展は1月19日まで新宿エプサイトにて。もっと早く載せたかったのだけど、まだ少しだけ期間が残っているので、新宿に行かれる方は是非!

個展「Found Scenes みうらのりこ」詳細はこちら

ひょっとしたら第一印象では、え、何でここを撮るの?と感じる人もいるかもしれない。
上海やニューヨークで撮られた写真だが、必ずしも風光明媚な風景を選んで撮られてはいない。そこにいるのは人、人、人。それもモデルのようではなく、僕らと同じような人々。
でも、しばらく写真の前にいると、だんだんその一人一人が不思議な存在感を持って浮き上がって来た。
みうらさんは、「街を歩いていて違和感を感じることが多い」と言っていた。ビルの反射などで太陽の向きとは関係ない方向にできる影。自分の周りの人が皆エキストラなのではないかという感覚。みうらさんが感じる日々の違和感が写真に写り込んでいると気付いた時、被写体の人々が存在感と違和感を持って浮き上がる。
お勧めは個展スペースの真ん中にある椅子に座ってゆったりと写真たちに囲まれながら見回すこと。僕もみうらさんの写真の中に混ざって被写体の一部になってみたくなった。
あなたもどこかの時間を超えたあたりから、突然この写真たちが放つ魅力に気づくことだろう。僕はその面白さに気付いてしまい、気づけば1時間近くそこに座っていたくらいだ。
写真のサイズ、照明、配置、すべてが良いバラスで心地よい空間だった。

新年

富士山
富士山

今年は元旦から富士山を美しく見る事ができた。ちょっと得した気分だった。もちろんくっきり、すっきり、ピンとがあったカラーの富士山の写真もあるのだけど。まあ、自分らしくこの1枚で。

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フォーカス

夜の銀座にて
夜の銀座にて

僕が写真を撮る時には、見せたいものにあえてピントを置きたくないことが多いのだけど、いっそどこにもピントを置かなかったらどうだろう。
僕はまだそこまで思い切る勇気がなく、ストリートスナップでノーファインダで撮る時をのぞけば、ついどこか手前のものにピントを合わせる。
でも、写真の見えているところのどこにもピントが合っていなくても素敵な作品に仕上がっているものを沢山見てきた。失敗写真ではなく、ピントがどこにも来ていない写真。それでもちゃんと成り立っているのって凄いと思う。

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winter sky

winter sky
winter sky

光が印象的でない写真はつまらない写真になってしまうことが多い。
雨でも降ってくれた方が面白いのにと思うこともあるくらいだ。
この写真はどうだろう。
いっそズミルックス(summilux)をお休みさせて、ズマロン(summaron)みたいなレンズで絞り気味に撮った方が良いのかもしれない。

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Mark de Paola トークショー

Mark de Polaさんサイン
Mark de Polaトークショー

ライカギャラリー東京で行われたマーク・デ・パオラ(Mark de Paola)さんの写真展「60 Seconds」及びトークショーにお邪魔した。
トークショーというよりはワークショップに近い内容で、彼の写真に対するアプローチの仕方が多く語られ、明日から僕の写真が変わってしまうほど刺激的だった。

アウトフォーカス部分、焦点の合っていない部分にこそ、エモーショナルな表現があるのではないか。というような話があったのだが、これはとても共感できる話だった。見てくれる人の視線をどこに誘導するのか、ということを考えた時にピントをどこに置くか迷うことが多いのだけど、ピントがきていない部分に表現したいものがあることが多い僕としては勇気付けられる話だった。
見ているものをただ撮るのでなく、いかに作品にしていくか…という真面目な話であると同時に、やはり自分の好きに撮るべきという話でもあり、良い話を聞けたトークショーだった。

ただ今日ほど、英語ができればと思ったことはなかった。
同時通訳の方は素晴らしかったけど、やはり彼の言葉をダイレクトに理解したかった。

トークショー後、勇気をだしてサインをいただいた。
お話に対する感謝や彼の写真をすぐに大好きになったことなど、伝えたいことが山ほどあるのに、緊張でほとんど話せず…
写真を楽しむにも、英語は必要だと思い知らされた。

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