コーヒーカップと歩く人 / Leica Summilux-M 50mm ASPH

コーヒーカップと男
M240 / Summilux-M 50mm f1.4

 久しぶりにたっぷり散歩をした後、奥さんとカフェへ。コロナ前ほどではないにしても、最近ではカフェに立ち寄ることも増えてきました、少しずつですが。
 テーブル席が空いていなかったので、出入り口付近の席に並んで座って一休み。途中、右隣りに座っていた奥さんが席を立った時に、急に景色の見え方が変わりました。ポツンと置かれたコーヒーカップが少し存在感を増したと同時に、その後ろ側の視界が開けたような感じがしたのです。それで急に撮りたくなって、シャッターを切りました。奥さんが最後まで席を立たなかったら、多分撮っていないのです。日頃からそうやって撮りたいと思えるはずの場面を気づかずに逃しているのかなぁ。ちょっと勿体無いです。
 何はともあれ、絞りをf1.4かf2.0にするか少しだけ考えて、外を歩く人のボケ具合を想像できたら、あとは人や犬や自転車が通るのを待つだけ。
 シャッタースピードは1/60。絞り優先AEモードで撮ったので、自分で決めているわけではないけれど、動く被写体を混ぜる場合にはそれくらいが自分の好みみたいです。
 本当のこと言うと、撮った時にはM240の小さいモニターを見ながら「これは良いのでは!」なんて思って嬉しくなりました。

 上手くいったと思えた時は、家でパソコンで開くのが楽しみになります。忘れた頃に結果を見ることになるフィルムも良いのですが、早く見たい!と思う時にはデジタルも良いものです。大抵は思っていたほどではなくて、少しがっかりするのですが。

 案の定、期待していたほどではなかったので、少しセピアを乗せたり、粒状感を加えたり、Silver Efex Proで現像しました。
 何が足りないのかなぁと考えてみると、やはり光なのです。外を歩いている時は意識して写真になる光を探していたのに、この時は歩き疲れてヘロヘロだったこともありますが、急に良い風景が飛び込んできたように感じて反射的にシャッターを切るばかりで、 光を選ぶなんてこと忘れていました。

 結果的にはまだまだでしたが、一瞬でも上手くいったかもしれないと思えた分、楽しい時間でした。次はもっと良い写真を。

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