暮らす / Nokton classic f1.4 sc

雨の鎌倉
M240 / Nokton classic f1.4 sc

 引き続き、5月の鎌倉の写真から。
 雨は止まないけれど1泊の予定で来ていたから、とにかく外出。カメラが濡れることを除けば、少しくらい濡れるのは気にならないし。
 海岸沿いで、雨の中、自転車を止めて信号待ちをする人を見かけた。観光ならこんな日に自転車には乗らないけれど、そこに暮らしていたらそんな日もあるのだろう。
 信号待ちのわずかな時間、その人が佇む姿を見ているうちに、僕は自分がこの街で暮らしている日々を想像していた。歩いて数分でコンビニがあるわけではないから、僕もきっと小雨降る中を自転車でちょっと出かけたりするのだ。時には奥さんだってそんな感じだ。
 「雨で滑るから気をつけて!」と声をかける僕を尻目に、彼女は「こんなの全然平気!」なんて言いながら雨の中に飛び出していく。僕はその後ろ姿を見送りながら、無事を祈ったりする。
そんな暮らしも悪くないなぁ。

 さて、Nokton classicは、こんな湿り気を感じる風景にも合う気がしました。雨で霞む水平線のフワッとした感じも、手前の地面に映る信号機の赤い光も、固すぎず柔らかすぎず、ちょうど良い塩梅で好みです。よくオールドレンズっぽい写りと言われますが、こういうシーンでもそれは感じます。いろんなシーンで使うほどに、良さを感じるレンズです。

※僕の使用しているのは初代ですが既にディスコンとなっているので手に入るのは中古のみです。第2世代のNokton classic 35mm f1.4 II SCは今でも販売されています。

©︎All rights reserved.

コメント

タイトルとURLをコピーしました