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前ボケと後ボケ、使う頻度で言ったら後ボケの方が多いです。好きな写真に後ボケを活かしたものが多かったこともあるけれど、それ以上に、自分がものを見るときの感覚にそちらの方が近いからだと思います。例えば、遠くを眺めて前ボケを意識するなんてものの見方はしていませんから。人の顔にピントを合わせながら、手前の赤い花のボケが綺麗!なんて感覚はレンズを通した時だけのものだと思うのです。さらに言うならレンジファインダーだと、ボケ具合も分からない状態で撮っているから、撮影の時ですらそんな見方はほとんどしていないのです。
でも上の2枚の写真を撮る時、なんとなく奥の本にもピントを合わせたくなりました。そして後日モニターで見てみると、意外とそれが心地よく感じます。
この場合は、奥にある本は背景ではなく、手前の可愛い犬?のオブジェの向かう先、つまり目的地みたいな位置にあるわけで、先が見通せる感じが心地よかったのかなぁと自分なりに解釈しています。
これからは、ファインダーの中に何か未来や行き先などストーリーが感じられるものを見つけた時なんかには、前ボケを使っていくのも面白いかも、などという個人的な発見のお話でした。
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