改めてSIGMA fpとライカレンズ

カフェラテとケーキ
SIGMA fp / Noctilux 50mm f1.0

日頃はテーブルフォトはあまり撮りません。だってライカMは寄れないから。最短1mか寄れて70cmのレンズしか持っていないので。(今では最短距離のもっと短くて凄〜くお高いレンズが売ってはいますが)この写真は何年も前にお借りしたSIGMA fpで撮ったものです。

当時のfpに対する印象は、ちょっとこってりし過ぎると言いますか、もう少し柔らかくてふわっとした感じが欲しいなぁというものでした。それに安定感が抜群すぎて面白みが足りないとも感じていました。でもそれらは全て個人的なあやふやな感覚からくるもので、自分の欲しい描写を具体的に言語化できていない時点で当てにならないものです。また、ボディとレンズの相性もあります。僕がボディの良し悪しを判断する基準は、現状、ライカレンズとの相性が良いか悪いかということになるので、そもそもライカ以外のボディにはハンディがあるのです。いずれにしても、fp自体の性能が素晴らしいことは間違いありません。

前置きは良いとして、久しぶりにfpで撮った写真を眺めていると、持っているレンズの中ではhektor 73mm、Thambar 90mmとの組み合わせに好きな写真が多そうです。どちらもソフトすぎるくらいふわっと写るレンズなので、fpと組み合わせることでちょうど良い塩梅になるのではないか、と勝手に理解しています。それと、noctilux。こちらはソフトフォーカスレンズではありませんが、こちらも良いコンビになりそうです。noctiluxをライカMで初めて使った時に、中身がスカスカに感じる写真を量産してしまったことがあります。そんな印象もあってか、濃厚で中身が詰まった感じの絵になりやすいfpとの相性は良いと思っています。(スカスカとかこってりとか、本当に個人的な感覚語ばかりですが)

ここにあげたnoctiluxで撮った写真は、ケーキの上にある葉っぱのボケ具合が好きで載せました。ソフトにボケつつも、スカスカにならない感じ!これが欲しかったんだよ!って今更ですが。撮った当時はなぜそう感じなかったのか不思議なくらいです。fpを使うことで、ライカMとnoctiluxコンビの最短1mの世界では出会えない描写に出会えたとも言えます。もちろんfp以外のミラーレスとマウントアダプターを使えば寄れることはできますが、そこにfpの描写が合わさってこその絵だと思えば、やはりこのカメラならではの写真です。

写真は少し時間をおいて記憶が薄れてから見た方が公平な判断ができるのかもしれません。幸か不幸か溜まってしまった写真は1年かけても見直しきれないほどありますし、これからも増えていきます。面倒と思っていた写真整理も考え方次第ではお宝発掘の楽しい旅になりそうです。時間旅行を楽しむように過去の写真の探索を始めようと思います。

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