
タンバール(Thambar)の魅力と難しさ
2017年に復刻版としてリリースされたライカのタンバール(Thambar)。当時とても話題になりました。ただ、どう撮れば良いかとっても難しいレンズだったこともあり、手放した方が多いと聞きます。僕も未だよく分かりません。分からないなりに、相性が良いかもしれないと思っている夜の写真の中からの1枚。
ボケの匙加減
背景の光が強すぎると、リングボケが目立ちすぎるというのは意識しています。(特にセンタースポットフィルターをつけている時。)リングボケをわざと使う時は良いとしても、そうでない時は見せたいものよりリングボケが目立つと騒がしい感じになってしまいます。だから、今回は光源は入れずに漏れてくる光だけを入れようと、evfを使って撮りました。
ボケがどんな感じになるかは、タンバールにおまかせ。その分、葉っぱの後ろにあった光源の位置だけに集中していました。(今回の光源は低い高さに設置されたライト)。ISOは1600です。本来ノイズのことを考えてM240ではISO800までにしたいところです。しかし結構暗かったのでそこは妥協。シャッタースピードは1/12秒なので、手持ちの限界はとうに超えてます。今時のISO感度が強いカメラに比べると、ISOはM240の泣きどころですね。
現像はLightroom
現像はLightroomで。カラーの場合、何していいかよく分からないのでPhotoshopは使いませんでした。
シャドーを上げて、ハイライトを抑えて、黒レベルは少し下げてます。それ以外は画面見ながらフィーリングで。元のままでも良かったのですが。
だからタンバールは手放せない
タンバールは確かに難しくて、毎度失敗写真を大量に生み出してしまいますが、合う被写体を見つけたら少しずつ調整しながら何枚も撮っているうちに、時々ですが、「こういう絵を描きたかった!」と思う写真に出会えます。それが嬉しくて、まだこのレンズを手放せずにいるのかもしれません。
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