夜明けを追いかけて〜桜と列車と75mm

夜明け
M240 / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical

家を朝5時30分過ぎに出た時にはまだかろうじて夜明け直後の弱々しい光。個展用の写真を、こういう光の中で撮りたくて早起きをしたのです。でも季節は動いていて日の出はどんどん早くなっています。あと1時間くらい早く出ないと目的地で思い通りの光での撮影はできないみたいです。とはいえ、せっかく早起きをしたのですから、ここはとにかく出発です。

夜明けの桜
M240 / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical

駅に向かう途中、桜がまだ十分に咲いているところがありました。この辺りの桜は多分この日がラストチャンス。まだ直射日光は届いていません。少しだけ手前の花に光を当てたいところですが贅沢は言いません。こういう光の中だと桜は黒くならないなぁ、などと感心しながら1枚。(桜の上手な撮り方がわかっていなくて、日中の光が強い中で撮ったりすると、全体的に黒いなぁとガッカリすることが多いのです。)実際には微風で揺れる花にピントが合わず5枚ほど。
ソメイヨシノの優しくて儚い淡いピンクが綺麗でした。でもここで時間をかけてはいられません。早朝は列車の本数も少ないので、ちょっとの遅れが大きな遅れになりかねません。先を急ぎます。

車窓から
M240 / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical

結局1本乗り遅れて京浜東北線で東京方面へ。品川から浜松町の間のどこかで撮った1枚。夕日が車窓から見えることはあったけど、昇っていく朝日をこの列車の窓から見たことがなく、夕日とは反対方向からの光にびっくり。それが新鮮で、本当は眠くて座りたいのに、席が空いていても座らずドア付近に立ってずっと外を見ていました。子どもか。
ノーファインダーで撮るくらいの眩しい光。それでもこのレンズはこんな風に撮ってくれるのです。お借りしたレンズだし、今はレンズを買い足す予算はないのですが、もうすっかり馴染んだこのレンズを手放す日を思うと、ちょっと途方に暮れそうです。それほどに、今の自分にとってこのレンズは「相棒」と言えるくらいの存在に。時々、画角が狭いと思うこともありますが、大抵はちょうど良い!という感覚なのです。

浅草地下商店街
浅草地下商店街

今日の目的地は隅田川周辺。浅草駅から東武鉄道伊勢崎線に乗り換えて、とうきょうスカイツリー駅に向かいます。途中、銀座線の浅草駅から東武鉄道の浅草駅に移動する際に浅草地下商店街を通りました。まだお店はオープン前だけど、日本最古の地下商店街と呼ばれるだけあって、雰囲気はなかなか。次はここをゆっくり見にこようと思いつつ、コップの写真を。おしゃれなグラスじゃないのが、妙に素敵!

車窓からの桜、隅田川周辺
M240 / NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical

車窓からの桜。目的地には列車を降りて、さらに徒歩15分ほどらしく、いよいよ太陽の光が強くなってきている中、気持ちばかりが焦ります。それでも桜をこうして見られたので早起きして、やはり損はないです。時計を見ると朝6時36分でした。

続きは次の記事で。と言いつつ、実は大した写真が撮れなかったので、続きはないかもしれません。どちらかというと、この道中の方が楽しかったくらいですから。

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