難しいけど楽しいレンズ

バラ
M240 / Thambar-M

 こだわってレンズを使い分けているフリをしているけれど、時間が経った写真の中には、どのレンズで撮ったのか分からなくなったものがたくさんあります。例えばノクトンクラシック40mmで撮ってトリミングしたものを、ずっとズミルックスで撮ったものと思い込んでいたりとか。オールドレンズやサードパーティ製のレンズが多いから、いちいちカメラが正しく認識してくれないので仕方ないのですが。それでもレンズの特性(ボケの癖とか)を活かした撮り方ができていれば、区別はつきやすいでしょうし、それができていない写真が多いということなのでしょう。

 ただそんな僕でも、タンバールの写真だけはすぐに分かります。その独特なリングボケがない写真だったとしても、纏わりつくようなソフトフォーカスがいかにも特徴的だからです。最近になって、そのタンバールの特性が出過ぎないくらいの程よい塩梅で撮れると、自分にとっての好みの写真になるのかなということが分かってきました。手にしてから4年ほど経って、やっと少しだけ使い方のヒントを見つけたような感じです。復刻されたものの、再び生産は終わってしまっているこのタンバール。実は手放す人も多いとか。ちょっと気難しいレンズですが、僕はのんびり気長に付き合っていきます。

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