Dublin 2016|Summilux 50mm f1.4で撮るヨーロッパの街と写真の変化

Dublin
M240 / Summilux-M 50mm f1.4 ASPH

東京をヨーロッパの雰囲気で撮れないかと試行錯誤していた頃、初めてヨーロッパを訪れて、かえって撮り方がわからなくなったのを今でも覚えています。

なぜかというと、東京では背景にごちゃごちゃしたものが多く、「とにかくボカしたい」と思って、ほとんど開放で撮っていました。でも、ヨーロッパに着いてみたら、背景を見せたくなって、突然絞って撮り始めたんです。

それがほとんど無意識だったので、帰国後に写真を見返して、あまりに撮り方が変わっていて自分でも驚きました。
「もっと開放でも撮っておけばよかったな」と、少し後悔したほどです。

でも、時間が経った今あらためて見てみると、「背景を写しておいて良かった!」と思える写真が意外と多くて、再び驚いています。

何でもかんでもボカしたい時期を過ぎると、背景が程よくボケつつ、残したい部分はきちんと写っている──そんな写真が好みになってきました。

だからこそ、9年後の今ピックアップする写真も、当時とは変わってきています。

この写真など、Lightroomのデータを見ると「F8」になっていました。ほんとかなぁ?ちょっと信じがたい。でも、そんな一枚が意外と気に入っていたりします。

現像では、ハイライトを下げ、シャドウを持ち上げたあと、モノクロ用のプリセットを使用。たしか明瞭度は「-10」くらいだったと思います。それでもしっかりした質感が出ているのは、絞りのおかげかもしれませんね。

街が違えば、やはり無意識のうちに、撮り方も自然と変わるもののようです。

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