遠回り

壁 モノクロ DP3M
SIGMA DP3 Merrill

SPPでRAW現像。フィルムグレイン機能で粒状感もSPPで加えてみた。

 僕が初めてSIGMA DPシリーズの写真を見たのはDP3 Merrillのカタログに載っていたカラー写真だった。そして、ほぼ同時期に枻出版のCAMEEA style Magazine F5.6(vol.7 「カメラはセンスで攻めろ!」)の記事でDP3 Merrillで撮られたモノクロームにも出会った。まだ写真に興味を持ち始めたばかりの頃で、foveonセンサーもDPシリーズの意味もよく分からないまま、ただただその写真に見惚れた記憶がある。その時には、どちらの写真もセイケトミオさんが撮られていたものだと気づいていない。急激に写真に対する興味が増していく中で、どうやら自分が好きなモノクロ写真の多くがライカというカメラで撮られていることや、セイケトミオさんの作品に特に惹かれることなどに気づくのはもう少し後のことだったのだ。もしもライカと同じくらい多く、foveonの素敵な作例がネット上で見つかっていたら、あるいはライカではなくSIGMAを使っていたかもしれない。

 ずっと昔に好きになった写真を撮ったカメラに10年ほどの時間をかけてたどり着いたというのも、ずいぶんと遠回りをしたなぁと思う反面、順番が間違ったとも思わない。だってその頃にDP3から入っていたら、扱いが難し過ぎて逆に写真を諦めてしまっていたかもしれないから。

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